【PO/PdMインタビュー】不動産会社を支える物件情報プラットフォーム
皆さんこんにちは!広報室の米谷です。すっかり秋らしい季節になってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
不動産仲介業務に最適化された物件広告・営業支援ツール「いい生活賃貸クラウド」のプロダクト責任者であり「いい生活賃貸クラウド」を知り尽くしているPO/PdM (※1,2) の皆さんに今回はご登場いただきました!
「いい生活賃貸クラウド」が生まれた経緯、「いい生活賃貸クラウド」が目指している未来の世界観について、渡邉さん、杉本さん、上屋さん、よろしくお願いします✨
インタビュイー紹介
「いい生活賃貸クラウド」営業支援について、上屋さんのインタビュー記事はこちら
PO/ PdMになった経緯
ーー渡邉さんがPdMになられたのはいつからでしょうか?
渡邉:
私は2019年4月頃からです。当時のカスタマーサクセス部(以下、CS)から商品企画部に異動して「ESいい物件One賃貸」のPdMになりました。
現在は事業企画本部で「いい生活賃貸クラウド」のPdMをしています。
ーーなぜ「いい生活賃貸クラウド」のPdMをやろうと思ったのですか?
渡邉:
CSで培った顧客対応をベースに、縁あって「いい生活賃貸クラウド 業者間(旧:ES-B2B call)」で電話自動応答システムの企画を担当することになりました。その経験が評価され企画部署に異動したのがきっかけです。
ーー杉本さんが物件広告領域のPOになったのはいつ頃ですか?
杉本:
僕は2022年10月に、POをやってみないかと話をいただきました。2015年に新卒でエンジニアとして入社して経験を積んできたので、将来のキャリアアップを考えてやってみようと思いました。
ーーPOになった当時はどのような状態でしたか?
杉本:
「いい物件賃貸」の正式版をリリースして間もない頃で、追加開発が必要なタスクが山積みの状態だったので、どうやって開発の優先順位をつけて対応していくか考えていました。
PO/ PdMのタッグを渡邉さんと組んだのもちょうどその時期でした。
渡邉さんからは、「不動産仲介会社は日々発生する定型業務を極力自動化したいと思っている。定型業務に人手を割かなくても業務がまわる状態を作ることで、不動産仲介会社が本業に専念できる環境を実現したい」と聞いていたので、その実現を目指して取り組んでいました。
ーー上屋さんが営業支援領域のPOになったのはいつ頃ですか?
上屋:
私は2021年の4月からです。それ以前はPOという役職がなく、プロジェクトマネージャーとして開発方針の策定やスケジュール管理を任されていました。プロダクト全体を指揮する役割をやってみないかという話をいただき、興味があったので引き受けました。
「いい生活賃貸クラウド」の成り立ち
いい生活のブランドリニューアルのあゆみについて、詳しい記事はこちら!
外出先でも簡単に使えるWebアプリを目指して
ーー「いい生活賃貸クラウド」の開発コンセプトはなんでしょうか?
渡邉:
「誰でも、どこでも、簡単に使える物件情報プラットフォーム」がコンセプトです。不動産会社の営業が外出先で簡単に利用できるかが、物件広告・営業支援の重要開発ポイントでした。
杉本:
スマートフォンやタブレット端末で撮った写真をその場でアップロードしたり、ポータルサイトの掲載に必要な物件情報を入力したりするなど外出先で効率よく仕事ができるサービスを考えたときに、Webアプリ版として提供するのが最も開発の拡張性が高いと判断しました。
ーー物件広告領域の開発で特にこだわったことは何でしょうか?
杉本:
渡邉さんの言うとおり「誰でも、どこでも、簡単に使える物件情報プラットフォーム」を主眼にアプリ設計を考えました。タスク完了までの画面遷移クリック数や、ユーザーが見やすい・使いやすい構成がどういうものかを何度も議論してきました。
ーー営業支援領域の開発の背景も教えてください。
上屋:
既存システムの「ESいい物件One 賃貸」でも営業支援機能はすでに存在していました。スピードが求められる不動産仲介の反響対応のなかで、追客におけるモビリティの低さを課題に感じており、外出先でもスマートフォンやタブレット端末から素早く簡単に登録できるツールを開発したいと考えました。
ーー営業支援の開発で工夫したことを教えてください。
上屋:
外出中でも手元のスマートフォンから簡単にメッセージの確認や返信ができることを最重要視しており、多種多様なエンドユーザーとのコミュニケーションを1つのタイムラインにまとめて分かりやすく表現できるように心がけていました。
また、取得する情報を最小限にすることで画面の読み込みにかかるストレスを減らし、サクサク動作する操作感が得られるよう工夫しました。
渡邉:
営業支援のデータ取得は、「いい生活賃貸クラウド」の開発のなかでも特に強化した部分です。不動産会社がお客様の問い合わせに即時対応できる状態を作るのが我々の価値だと思っているので、あらゆる反響情報をリアルタイムでシステムに取り込めるよう強く意識して開発しました。
ーー「いい生活賃貸クラウド」の強みは何でしょうか。
杉本:
「いい生活賃貸クラウド」のアプリ単体でというよりも、「いい生活賃貸クラウド One(旧:ESいい物件One)」と繋がっている点が重要だと思っています。特に物件広告は既存のデータベースと繋がっていて、「ESいい物件One」に登録した情報も利用できます。「ESいい物件One」の必要な情報は利用しつつ、「いい生活賃貸クラウド」でさらに簡単に使える設計に進化しているのが大きな強みです。
渡邉:
データベースの利便性は、1法人1店舗で使う会社はもちろん、多店舗展開の会社や大手不動産会社で強みをさらに発揮します。店舗をまたいでデータベースを管理したい要望があってもリアルタイムに連携しているので、一元的に管理しやすいからです。
上屋:
営業支援は機能がシンプルで、直感的に使えるところです。初めてでも分かる・悩まない UI を意識しており、「色々なことができる」よりも「容易に目的を果たせる」ように機能を設計しています。
一方で、定型業務の自動化にも力を入れており、人がやらなくても成果に影響しない作業はツールを設定して自動化して、より重要なタスクに集中できるようになっています。
募集業務の標準化で成約環境をつくる
ーー現在「いい生活賃貸クラウド」で力を入れていることは何でしょうか。
渡邉:
不動産会社がより本質的な業務に集中できる環境を整えることを重視しています。
例えば、物件情報の入力など手間がかかる業務はシステムで自動化し、不動産会社は顧客商談や現地調査などにリソースを集中投下できる状態を作ります。 自動化ができる業務をいい生活のシステムが全て巻き取ることで、不動産会社の売上獲得をサポートする体制を構築したいです。
ーー業務を自動化できる余地がまだあるということですね。営業支援領域の取り組みについてはいかがですか?
渡邉:
数ある反響のなかでも特に成約に繋がりそうな確度の高い反響を営業が対応し、それ以外の反響はシステムから自動で追客してナーチャリング、確度が上がってきたら営業から直接対応するというサイクルを回していけば、スタッフの限られたリソースでより効率よく反響に対応できます。
募集業務が標準化できている組織では、例えば担当者が休んでいるときに問い合わせが来ても、他のスタッフが確認・返信できる状態が作れます。そうすることで会社の機会損失を防ぎ、働く従業員の満足度向上にもつながります。
これまで「いい生活賃貸クラウド」では、属人化されがちな不動産会社の業務を標準化・自動化できるサービスを提供してきました。今後の開発にも期待してもらえれば嬉しいです。
ーーユーザーからのフィードバックが開発に活かされたリリースはありますか?
渡邉:
直近だと来店予約の自動返信メールの要望に対応しご好評いただきました。
他にも、物件自動取込/ 自動掲載の機能をリリースしたときは、システムの負荷など様子を見ながら拡張していく必要があったので、実際にリリースしてから利用中のお客様にインタビューさせてもらいました。それによって一度に取込可能な処理件数を増やしたり、検索条件を拡張したりして、サービスをブラッシュアップさせることができました。
杉本:
当初目標としていた利用店舗数は達成できているので、これからどうすればさらに使ってもらえるか調査していきます。
上屋:
営業支援ではチームのなかで開発ロードマップを決めており、やりたいことは無数に存在しているのですが、実際にご利用いただいているお客様からの声を受けてどの対応を優先するべきかが明確になりました。また、お客様からの声に応えることでより精緻なフィードバックをいただけることもあり、的を得た開発が行えるようになりました。
「いい生活賃貸クラウド」が目指している未来
ーー最後に「いい生活賃貸クラウド」はどのような未来を目指しているのか、理想としているプロダクトの世界観を教えてください。
上屋:
「いい生活賃貸クラウド」は、単なるツールではなく、住まいに携わる人たちのパートナーのような、その仕事をするうえなくてはならないツールに育てていきたいと考えています。
反響対応・追客の仕事を100%完全に自動化するのは難しいと思っているのですが、「こんなツールがあればもっと成果を出せたのに」というニーズを掘り下げたり、実際のデータや履歴から仮説を立てたりすることで、シンプルさを大事にしたうえでより便利に使っていただけるツールを目指します。
渡邉:
不動産会社の業務標準化と定型業務の自動化を浸透させ、「あらゆる不動産取引における物件情報プラットフォームの提供」を目指していきます。
そのためには、「いい生活Square」を起点に、「いい生活賃貸クラウド」で募集広告の作成を自動化したり、その情報を追客にもそのまま使えるというのを知ってもらうところが大事だと思っています。「いい生活Square」のユーザーが着々と増えているので、この調子でさらに「いい生活Square」の認知度を上げていきたいです。
杉本:
「世の中にある募集情報は全ていい生活にある」という状態を目指したいです。そのための物件情報プラットフォームだと思っています。
あとはどれだけデータを充実させられるかだと思います。今後は不動産事業者だけでなく、住まいに関わる市場全てのプレーヤーに注目してもらえるプラットフォームに成長させたいです。
ーー渡邉さん、杉本さん、上屋さん、ありがとうございました!
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