【PO/PdMインタビュー】不動産会社のデジタルマーケティングの相棒になる_いい生活ウェブサイト
皆さんこんにちは!広報室の米谷です。
少しずつ冬の足音が近づいてまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今回は「いい生活賃貸クラウド」「いい生活売買クラウド」などの基幹システムと連携し、不動産会社向けの自社ホームページサービスを提供する「いい生活ウェブサイト」について、プロダクトを知り尽くしているPO/ PdMのお2人にご登場いただきました。
「いい生活ウェブサイト」が生まれた経緯、「いい生活ウェブサイト」が目指す未来の世界観をお話しいただきます。
佐藤さん、吉田さん、よろしくお願いします!
時代の変化に合わせてアップデート
ーーお二人とも今日はよろしくお願いします!早速ですが、いい生活で自社ホームページサービスを始めたのはいつごろですか?
吉田:
2009年に「ES-WebSite」という名前でリリースしたのが一番最初ですね。それから機能の良い面を受け継ぎながら不動産業界に価値を発揮できる自社ホームページサービスとして15年以上続いています。
佐藤:
そうそう。不動産会社でも紙のチラシで集客していたのがインターネットに置き換わる過渡期でしたね。
ーー環境はどんどん変化していきますよね。2009年ごろの開発はどんなことをしていたんですか?
吉田:
2009年の当時はスマートフォンの登場など、インターネットを取り巻く環境が大きく変化した時期だったこともあり、マルチデバイス対応やSSL対応など、そもそもホームページサービスとして必要な機能の開発がメインでした。現在はより不動産にフォーカスした機能の開発を行うことができています。
ーーなるほど。不動産会社からのリクエストに変化があったということですね。
佐藤:
パソコン端末がメインだったものが、スマートフォンやタブレット端末に変化しているので、自社ホームページの見せ方も変わってきますよね。
しかも、集客のためのホームページだけでなく、接客の要素も欲しい、そんな要望が増えてきました。なので、「いい生活ウェブサイト」は物件情報をそのまま接客でも使えるような設計にしているんです。
吉田:
「ESいい物件One ウェブサイト」、そして現在の「いい生活ウェブサイト」へとアップデートしてきたのは、不動産会社さんの変化も背景にありますよね。
キャリアを活かして顧客に価値を届ける
ーー佐藤さんがPdMになられたのはいつからですか?
佐藤:
私は2024年1月からです。2012年に新卒でいい生活に入社して、最初は営業部に配属されました。そこから新規事業の立ち上げのほか、マーケティング組織や事業企画部門を経験し現在PdMをしています。
ーー色々な部署を経験されたのですね。PdMになるきっかけはありましたか?
佐藤:
不動産会社と1社ずつ向き合う営業と、市場全体に価値を届けるマーケティングの両方の視点で仕事をしていたので、この経験をプロダクト開発に活かしたいと思ったのがきっかけです。「いい生活ウェブサイト」を営業とマーケティングの二つの軸を活用して世の中に広げているのでとってもやりがいがあります。
ーーまさにキャリアを活かしたPdMですね。吉田さんがPOになったのはいつ頃になりますか?
吉田:
2021年の4月からです。2014年に入社してから「いい生活賃貸クラウド」を担当して、 不動産ポータルサイトに物件広告を出稿する機能などを開発していました。2019年にPOを経験する機会があり、2021年から「いい生活ウェブサイト」のPOになりました。
ーー「いい生活ウェブサイト」のPOを担当したきっかけはなんでしたか?
吉田:
顧客に近いプロダクト開発をしてみたいと思ったからです。不動産物件を扱った開発をしていたときは、Webサイトにデータを渡すまでしか関われず、そのあとにどう活用されたか分からないもどかしさを感じていました。
「いい生活ウェブサイト」ならデータの活用まで携われて、顧客により近い場所で開発ができるので、POのオファーをもらったとき二つ返事で引き受けました。
「顧客の声」と「データ」が開発の原動力
ーーありがとうございます。ここからは、お二人が考えるプロダクトの世界観を教えてください。
吉田:
「いい生活ウェブサイト」は、「不動産会社のデジタルマーケティングの相棒になる」というミッションと、「エンドユーザーの情報探索のナビゲーターになる」というビジョンがあります。単なるホームページツールではなく、その先のデジタルマーケティングも含めて貢献したいと考えています。
佐藤:
だからこそ、不動産会社のリアルな声をお聞きする顧客ヒアリングは、プロダクト開発のなかで丁寧に行っています。
ーー顧客の声は大事ですよね。ミッションやビジョンに向けて2024年度の開発方針を教えてください。
吉田:
「いい生活賃貸クラウド」「いい生活売買クラウド」など他プロダクトとの連携強化に力を入れていて、特に営業支援の領域を重視しています。
賃貸や売買問わず不動産物件の情報に最初に触れるのはホームページが多いと思います。ホームページをみたエンドユーザーは、不動産会社へ問い合わせや来店など何かしらのアクションをするほか、どれぐらい興味をもって情報をみたのか滞在時間などからも推測できます。
そのため、エンドユーザーのニーズを正確に把握できるのではと考えていて、例えば「何に注目してホームページをみているのか」とか「どんな条件を優先しているのか」「入居したい時期が決まっているのか」などなどです。
ーーなるほど。開発にあたって特に重視したことはありますか?
佐藤:
社内で分析した数値結果をもとに、不動産会社のリアルな声をかけ合わせてニーズを日々探っています。その結果、お客様からも使いやすくなったとのお声をいただけるようになりました。
吉田:
一番好評だったのは、エンドユーザーの「検索条件」が分かるところでしたよね。
不動産会社のホームページで賃貸物件を探すときって、築年数や沿線など、何度か検索条件を変えて探すじゃないですか。例えば、同じ検索条件を使い続けているエンドユーザーがいたら、その条件が譲れないポイントなのではと分かります。他にも、金額の検索条件で予算の融通が利くのかそうでないのか推測できます。
ーー「データ」と「声」を活かした好事例ですね!不動産会社のリアルな声から生まれたサービスはもっとありそうですね。
佐藤:
「いい生活ウェブサイト Liteプラン」は、日々いただく不動産会社の声から逆算して開発していますね。
不動産業界を丁寧にみていくと、賃貸仲介を主軸にしながら売買の仲介をスタートする会社や、建設をメインにしていた会社が賃貸の管理や仲介をはじめることなど、業態変化が多い業界なんです。
そうした顧客から、「会社の紹介で使いたい」「まずは簡単な自社ホームページを持ちたい」というお声をかなりいただいていたので、物件のデータベースを伴わない簡単に始められるプランを用意しました。
ーーお客様の要望が形になったプランですね!
佐藤:
そうですね。あと、新規開業する宅建事業者が手軽に自社ホームページを作れる環境も提供したいなと思ったのも背景にあります。
宅地建物取引業者の数は約13万業者以上と言われていて、10年連続で増加しているんです。なので、あたらしく開業する不動産事業者が年々増えています。開業後の限られた事業資金でも自社ホームページを活用してもらいたいと考えていました。
吉田:
私もそう思います。お客様の状況に合わせて柔軟に使ってもらいたいですね。不動産事業が軌道に乗ってきて、事業の拡大を見据えた戦略を描くときに、弊社のクラウド・SaaSで一元管理できるメリットを知ってもらえると嬉しいです。
ーーこれまでの開発の中で好評だったサービスはありますか?
佐藤:
もちろんありますよ!
いい生活には、クラウドサービスの導入支援や運用支援を行う「リアルテック・コンサルティング」(以下、RTC)という子会社があります。RTCのサービスのひとつに「ウェブサイト設定代行サービス」があって、「いい生活ウェブサイト」のデザイン制作を担っています。
RTCで制作したホームページデザインがすごく良いとご好評いただいていまして、機能の良さを引き出しつつ、不動産会社の要望を叶えるサイトデザインを提案してくれるので、不動産会社の満足度が高いです。
不動産会社とその先のエンドユーザーのために
ーーさいごに「いい生活ウェブサイト」がどのような未来を目指しているのか教えてください。
吉田:
サイト自体のレベルアップは引き続き取り組んでいきます。レベルアップによって、自社ホームページの役割が広がり、不動産会社に貢献するのはもちろん、その先のエンドユーザーにまで様々な価値を体験してもらう場になればとビジョンを描いています。
佐藤:
不動産会社の担当者が使いやすいのが特に重要だと考えているので、より検索しやすく、発信しやすい自社ホームページサービスを考えていきます。
これまでの経験を活かして、エンドユーザーとお客様それぞれの視点を持って開発していきたいです。
ーーー佐藤さん、吉田さん、ありがとうございました!