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いい生活が大切にする“人”への考え方

皆さん、こんにちは!
株式会社いい生活の創業メンバーで、代表取締役CFO兼人事部長の塩川です。今回は、いい生活の人事ポリシー・人材育成に関する考え方をご紹介します。

(実は、私自身「人材育成」という言葉は好きではありません。その理由は後述しますが、皆さんにとって分かりやすい言葉として、今回はあえて使っています)


いい生活が重視する「人的資本」

いい生活は、「IT×不動産」という新しい領域で、ソフトウェア・サービスを開発し、SaaSとして提供しています。その成果を通じて顧客に付加価値を創造し、さらにその先に広がる市場や社会全体にも価値を提供することを目指しています。

それらの新しい価値はすべて、いい生活の中にある人的資本によって生み出されます。人的資本こそが当社の価値や競争力の源泉であり、まさに「人がすべて」という考え方を体現しています。

当社では、人財を単なる「人的資源」としてではなく、「人的資本」として捉えています。これは、投資によって成長させることができるものであり、人は単なるリソースではないという考え方です。

人的資本を高めるためには、個々人の自律的かつ内発的な動機による学びを促進することが重要です。また、それぞれが持つ能力や価値観を組み合わせることで、チームとして新たな価値を生み出し、顧客や社会に対する付加価値を最大化することを目指しています。
詳しくは、当社の「人的資本拡大に関する基本方針」をご覧ください。

自発的な学びを支える仕組み

当社では、人的資本への投資の一環として、新入社員研修から力を入れています。この研修では以下のスキルを体系的に学べるプログラムを提供しています。

①テクニカルスキル:IT、不動産市場、財務・会計・法務などの専門知識やスキル
ヒューマンスキル:コミュニケーション能力や対人関係スキル
コンセプチュアルスキル:ロジカルシンキングや問題解決力、戦略立案スキル

特に、「会計」はビジネスにおける世界共通の言語なので、職種に関係なく、会計知識・財務諸表を理解する研修をグループワーク形式で実施しています。(この研修の講師は私自身が担当しています!)また、ロジカル・ライティングや問題解決スキルも実践的に学べるよう工夫しています。

さらに、新入社員には必ずメンターとOJTトレーナーがつき、入社後の成長をサポートします。この体制により、新入社員のスムーズな立ち上がりを支援するとともに、先輩社員も自然に指導スキルを身につけることができます。

入社後の継続的な学びにももちろん力を入れており、以下のような取り組みを行っています。

定期勉強会:各職種ごとにプロダクト知識や最新技術についての学びを共有
オンライン学習ツール:テーマ別の研修を随時実施し、Slackでの学びの共有を通じた相互学習
資格取得支援制度:受験費用や参考書代を全額補助し、自発的な学びを支援

資格取得支援制度では、制度の立ち上げ当初は対象資格のリストを作成し、定期的に更新していました。しかし、「すべての学びのニーズを人事が事前に把握するのは難しい、ていうか不可能だろ!」ということで、現在では民間資格も含めて、本人と上司が「仕事に役立つ」と認めた資格であれば柔軟に支援対象としています。

これには、いい生活を創業するまでの私自身の経験も反映されています。従来の「教育」や「人材育成」という言葉には、上から目線や人事目線の印象があると感じています。いい生活では、「大事なのはEducationではなくLearningだ」と伝えており、教える側の満足ではなく、学び手の主体性を最大限尊重しています。
「学びたい」という内発的な動機を大切にし、その背中を全力で押す――それが、いい生活の人事ポリシーです。

自律的な目標設定で育む主体性

いい生活では、社員一人ひとりが自律的に目標を設定し、それを達成する力を育むために「OKR(Objectives and Key Results)」を活用しています。OKRは、会社全体の目標に基づいて個人の目標を設定するフレームワークです。
このプロセスでは、上司や先輩との1on1ミーティングを通じて目標をブラッシュアップし、定期的な振り返りで進捗を確認します。

明確な目標を設定することで、社員は主体的に行動し、会社の成長にもつながります。また、目標設定の経験を重ねることで、社員は自己決定感や自己効力感を高め、エンゲージメントの向上にもつながります。新入社員は初めは上司と相談しながら目標を設定しますが、経験を積むことで自分で目標を定め、主体的に行動できるようになります。自律的に成長できる環境を作ることが、いい生活の人事ポリシーの根幹です。

自律的なキャリア選択を支援する環境

自律性(自分で選択する力)を重視する考え方は、採用活動や人事制度全般にも共通しています。
採用では職種別採用を行い、皆さんが自分に合ったキャリアを選べる仕組みを整えています。勤務地についても、本人同意の上での転勤はありますが、勤務地を限定するコースもあり、働き方を自律的に選択できるようになっています。
また、部署異動や仕事の変更は、基本的に本人が希望を表明して実現することが多く、1on1を活用したキャリア相談を通じて、自分のキャリアプランを実現している社員も多数います。

さらに、資産形成や人生設計を支える制度として、従業員持株会(奨励金30%)や企業型確定拠出年金も選択制を採用しています。社員が十分に情報を得た上で選択できるよう、外部の専門家によるセミナーも開催しています。
このように、いい生活では自律性を大切にし、社員が主体的にキャリアや働き方を選べる環境を提供しています。

心身の健康と安全を支える「健康経営宣言」

いい生活では、社員が心身ともに健康で安全に働き、最高のパフォーマンスを発揮することが、企業の成長と発展につながると考え、「健康経営宣言」を掲げています。
具体的には、以下のような取り組みを推進しています。

・健康診断受診率100%の維持
・ストレスマネジメントやコーピングスキルを学ぶ「健康マネジメント研修」の実施
・労働時間の削減や有給取得率向上のための数値目標設定

その成果として、2020年以降「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の認定を継続的に取得しています。
これらの取り組みを形骸化させないために、私自身が「健康経営推進責任者」になり、力強く推進しています。

まとめ:いい生活の人事ポリシー

この記事では、

「自発的な学びの支援」
「自律的な仕事の進め方重視」
「健康経営・ウェルビーイング重視」

という、当社の人事における基本的な考え方についてご紹介しました。
人事のポリシーというと、どうしても具体的な制度や福利厚生に目が向きがちです。しかし、それらの制度を支えている「根本的な考え方」を知ることの方が重要ではないでしょうか?そんな思いから、今回は考え方にフォーカスした内容をお届けしました。
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お会いできることを楽しみにしています。

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